研修は社員のパフォーマンス向上につながるうえに、結果的に会社の成長へとつながることから、時期を見ながら適切に研修計画を立てていかなければなりません。しかし、現在国内にはさまざまな研修が存在します。最近ですと会社の責任を表すCSRとしてのジェンダー平等を取り組む企業も多い状況です。しかしそのために「どの研修を選んだらいいのかわからない」と悩む方もいるでしょう。
そこで、今回はジェンダー平等のための研修を詳しくご紹介致します。研修の選び方のポイントも解説しますので、自社の研修選びの参考として活用してください。
企業の研修比較
近年ではジェンダーハラスメントの炎上や企業イメージの低下などが問題になってきています。その対策として男性の育休やセクハラの防止に力を入れている企業が増加しています。
一方、ジェンダーハラスメントなどジェンダーの常識は近年急速に価値観が変化しており、企業の対策が追いついていないことが現状です。しかし、ジェンダーハラスメントをはじめとして
ジェンダーへの知識の理解不足は炎上や企業のブランドイメージの低下、時に訴訟など、大きな損害となるリスクをはらんでいます。
では、どのような対策を取れば良いのでしょうか。今回はジェンダー問題の理解促進に繋がる企業向け研修の種類についてご紹介いたします。
アンコンシャスバイアス研修
アンコンシャスバイアスとは「無意識による偏見」のことです。いつでも・どこでも・誰にでも存在し、仕事にも深刻な影響を与えることが懸念されています。バイアスに気づき、対応を取る方法を学びます。
ジェンダーバイアス研修
バイアスの中でもジェンダーについてのバイアスやハラスメントを中心に対策することを考えるジェンダー研修がございます。ジェンダーの知識不足による社員のジェンダーハラスメント、ジェンダーハラスメントによるSNSの炎上を防ぎます。
LGBT研修
LGBTについての理解を深め、当事者にとっても周りにとっても働きやすい環境を作るための研修です。
研修の選び方
企業の社会的責任やリスクマネージメントとしてハラスメント関係への対策は重要です。研修を通じて「どのようなものがハラスメントに当たるのか」をまずは社員が理解をすることが大切です。
そもそもバイアスとは「無意識」なので気づかずに他人に不快感を与えてしまうことが多いものです。社員が学ばずに、自然と身につくものではありません。研修などを外部機関に委託をするなどして、対策を取る必要があります。
気が付いたら他人を傷つけていた、トラブルに発展していた、なんてことも少なくありません。
広報やSNSの表現方法など、社内の人だけでなく、社外の人に対してもジェンダー面で問題のない表現ができることが求められています。
企業にとって何が必要かを吟味したうえで、研修を選ぶすることが望ましいでしょう。
研修選びの注意点
しかし、ジェンダー関係の研修について注意しなければいけない点がいくつかあります。
まず初めに、誰もが当事者であることです。若い世代から上の世代まで、性別に関わらずすべての人がジェンダー関係の問題について当事者であり影響力を持っています。そうした中で特定の人は関係ないということはありません。すべての人が当事者意識をもって協力してジェンダー平等が実現できるようにしていくために研修が必要になります。
次に、研修がバイアスを加速させないように注意することです。実は既存の研修はジェンダー平等を促進すると唄いながら女性のみに向けた研修がまだ多く見られます。どちらかの性にのみ伝えるという発想がそもそもジェンダー平等ではありません。ジェンダー問題は誰もが自分事だからであり、男性もジェンダーギャップについて学ばなくていい、ということは決してありません。
意図をしていなくても、結果としてジェンダーバイアスを加速させるような結果を招いてしまった、ということも起こりかねません。むしろ良かれと思って取り入れた研修が男女格差を広がってしまうという報告も存在しています。
まとめ
国内にはさまざまな研修が展開されています。ジェンダー平等を企業や組織で促進したい際、研修選びは非常に重要です。昨今炎上に繋がりやすいジェンダー問題で頭を悩ませている企業担当者の方は、是非自社に合ったベストな研修を選んでみてください。
writer:Shoma Tokuyama
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